登山用語『あ』登山用語『あ』
あ行アイスアックス ピッケルのこと。氷雪面を削ったり、滑落防止、ビレイの支点確保などの用途がある。 ★アイゼン(クランポン) 雪渓の上を歩くときに、登山靴の底に取り付ける滑り止め。爪が10本または12本のものが標準。 アウター 上着。アウターウェア。靴の外側。 アッパー 靴の上面のこと。甲。 赤布(あかぬの) 主に冬道や見通しの悪い樹林帯などでコースを示すため、木の枝などに結びつけられた布やビニールテープなどの目印。 亜高山帯(あこうざんたい) 山地帯と高山帯の間に位置する気候帯で、主にシラビソ、コメツガなどの針葉樹林が広がり、高山帯との境界付近にはダケカンバやミヤマハンノキなどの広葉低木林が見られる。 頭(あたま) 谷の源頭部に位置する小ピークを指す。 ★アプローチ 一般的な登山では、交通機関の最終地点から登山口までの行程(主に距離・時間)を指す。また岩登りでは岩壁の取り付き地点までの行程を示す。 アプローチシューズ 岩登りや沢登りで、その場所までに履いていく靴。 アーベントロート 登山用語で夕日が山肌や雲に当たり赤く染まること、または夕焼けのこと。朝焼けの場合はモルゲンロートと言う。 雨蓋(あまぶた) バックパックの上部を覆う部分。 アルバイト ここで稼ぐのは「お金」ではなく「距離や高度」。一般に「山小屋まであと2時間のアルバイト」などというように使われる。 アルパインクライミング 高山の岩肌や岩稜、雪稜などを各種の登攀用具を駆使して登るクライミング。ロッククライミングにはフリークライミングやエイドクライミング、フリーソロ、ボルダリングなどその形態や目的によって数多くのジャンルに分かれている。 アルファ米 水または湯を注いで食べられる状態の米。 アンダーウェア 下着。肌に直接着る衣類。 アンダー手袋 通常の手袋の下(中)に着ける薄手の手袋。 鞍部 山頂と山頂を結ぶ稜線上で標高が最も低くなった部位を指し、「コル」とも呼ばれる。 石突き(いしづき) ピッケルやアイスバイルの柄の先端部。尖った金具を取り付けている部分。 岩小屋(いわごや) かつて猟師や杣人(そまびと)などが山中で仮泊するために使った岩窟や洞窟など。石積みなどで補強して手を加えたものは石室(いしむろ)と呼ばれる。 インシュレーション 断熱材のこと。 インソール 靴の中敷の総称。 インナーブーツ 二重靴の内側の靴。 インナーウェア 下着の意味。中間着の意味でも使用される。 インパクト クライミングで墜落した時のショックの事。登山者が自然に与える影響をローインパクトと呼ぶ。 ★右岸(うがん) 谷を上流から下流に向かって見たとき、右側を右岸、左側を左岸と呼ぶ。下流から見ると右が左岸、左が右岸になるので間違えないようにしたい。 ★浮き石(うきいし) 乗るとずれたり、傾いたりする不安定な石。やせた尾根道や岩場で浮き石に乗りバランスと崩すと非常に危険なので注意したい。 馬の背(うまのせ) 馬の背中のように中央部がややくぼんだ形状の尾根はよく馬の背と呼ばれ、各地の山にこの地名が見られる。 雲海(うんかい) ある程度標高の高い山上から見下ろしたとき、一面に広がる雲を海に見立て雲海と呼ぶ。夏山の早朝や夕刻によく見られる。 ★エスケープルート 悪天候時などに難路を回避したり、安全な場所へ下山する場合に利用できる道。登山計画の際、あらかじめ確認しておきたい。 エマージェンシーバッグ 緊急事態に備えて、非常食、燃料、医療機器などをまとめたもの。 エマージェンシーシート 保温効果の高いアルミ素材を利用したシート。緊急時にくるまって使用する。 エビのしっぽ 岩などに付着しエビのしっぽのような形状に発達する霧氷の一種。風あたりの強い稜線などでよく見られる。樹木にできる霧氷は樹氷という。 堰堤(えんてい) 砂防や洪水対策などの目的で沢に設けられた堰。防災上必要という観点から数多く作られてきたが、自然環境への影響も大きい。 エイドクライミング 岩壁に打ち込まれたピトン、ボルトや岩の割れ目にはさむチョック、岩角にかけるスカイフックなどを支持点とし、それにエイダーをかけて登るクライミングの事。 ★エスケープ(ルート) 悪天候やメンバーの怪我・病気等不測の事態で、当初の予定を切り上げ下山する事をエスケープという。悪天候で身動きがとれない時など、その場に待機する事を停滞という。不測の事態に備え、エスケープルートを何本か想定しておくことが望ましい。 オーバーシューズ 防寒や雪の侵入を防ぐための、靴から脚(膝下まで)を覆ってしまうカバーのこと。 オーバーハング 垂直を超え、頭上に覆い被さるような岩壁。庇のように大きく張り出した岩壁は屋根あるいはルーフと呼ばれる。 オーバー手袋 通常の手袋の上に着ける手袋。親指だけ離れていて他の4本がいっしょになっているものはオーバーミトン。 お花摘み 山で用を足すこと。主に女性が使う。キジウチともいう。 お花畑(おはなばたけ) 多種、多数の高山植物が群生する場所。短い夏に様々な花がいっせいに咲き競うことからお花畑と呼ばれる。 U字峡(うーじきょう) 氷河による氷食地形または壮年期の山地で見られる浸食谷。穏やかなU字形の断面で、明るく開けた渓相が特徴。 ブログトップページへ 楽天市場へ戻る |